久々に投稿します。德田です。
今回は術後の回復について、少々書きたいと思います。
多くの事を書きたいのですが、文字制限もあるため、まずは、全般的な項目を記載します。次に小項目について、医学的根拠を挙げながら詳細に説明します。
よって、投稿が小分けになりますことをご了承ください。
さて、良好な回復に必要な因子について、全般的な内容を下記に列挙します。
これは、私が南淵先生のもとで経験させていただいた患者様を分析し、学会や論文にもまとめたもので、決して荒唐無稽ではありません。
術後の合併症を防ぎ、良好な回復過程に乗るコツとは・・・
- 術後の状態を受け入れ、心静かに過ごすこと=せん妄予防
- 早期より体を起こすこと=肺炎予防
- 早期より体を動かすこと=廃用予防
- 創部コルセット(ハートホルダー)を使用すること=創部(切った傷)を自身で守ること
- 退院した後の目標を明確に立てること=心身乖離の予防
以上、臨床で数ある項目の中から選抜して必須項目としてまとめました。「少ないな!」、「これだけ?」と感じられた方もいらっしゃると思います。現在は情報化社会です。よって、その分だけ雑多な情報も紛れています。言わば、玉石混淆時代。収集した多くの情報から必要な情報の編集作業を行う時代となっています。上の5つは、良好な回復には必須の項目です。今から手術を受けられる方のリハビリ指針になればと、切に願っています。次の投稿から、1.せん妄予防について解説していきます。今回はこれにて終了。