長らく医者をやっていると、これまでいろいろな人に係わってきたなぁ、と思い知らされます。
はじめてお会いする患者さんでも私を知らない人はいません。
そういう人、つまり今まで何らかの関わりや前知識がある人しか来ない、ということも言えそうです。
「15年前に親戚がナブチ先生の手術を受けたんです。
すごく感謝していました。その人はその後残念ながら亡くなったんですが、
心臓が悪くなったらナブチ先生のところに行け、といつも言っていました。」
「ナブチ先生の名前を聞いたのは20年前です。
それ以来心臓手術を任せるならこの人、と決めていました。」
「テレビで見て、あっ、この人だと思いました」
「10年前に講演で話を聞いて『こんな人がいるんだなぁ』と半信半疑だったんですが、実際に会ってみて想像以上でした。」
お会いして『想像していた以上でした』という言葉を特に良く聞きます。
自分はいったいそんな人達にとってどういうイメージで写っているのでしょう?
自分では全く想像がつきません。
メタ認知できない状況です。