新国立劇場の『椿姫』を観て参りました。
これまで観たビオレッタ・バレリーさんの中では最高のできばえでした。
これまで様々なビオレッタ・バレリーさんを観てきました。
相模大野では大変にご年配のビオレッタさん。
ウィーン国立劇場では偶然、アンナ・ニエトリェープコさんウィーン初演ビオレッタさん。
第一幕第二場終盤の
O,mio Alfred,O mio Alfred,amore mi amor・・・ の場面は
オーケストラを完全に凌駕する大声量!圧倒されました。
数年後にもニエトリェープコさんのビオレッタを観ましたが、これまた大声量を売り物に、後ろ向きにアリアを歌うという、超美技!
ミラノのテアトロ・アッラ・スカーラでも観ましたがこのときはアルフレッドがパパイヤさんのような・・・
そしてラグビーワールドカップ・フランス大会の時はガルニエで観ました。
パリのオペラハウス通称ガルニエはカメリア通りに接する「椿姫」グランド・ゼロの劇場です。
そこではじめてオペラのアリアの途中に観衆からブーイングが出るという現象を経験した次第です。
「金返せ!」状態のビオレッタさんでした。
そんな数々の「椿姫」の中で先日の新国立劇場のものは本当に心底、これまでの最高傑作でした。
遠山さんへのお世辞ではありませんよ!